WEB広告はどこに出すべき?媒体別の特徴と選び方を徹底解説

WEB広告

WEB広告を始めたいけれど、「どこに出せばいいのかわからない」と感じていませんか?
検索広告、SNS広告、ディスプレイ広告など、さまざまな出稿先がある中で、目的やターゲットに合った選び方が重要です。
この記事では、WEB広告の主な出稿先の特徴を比較しながら、広告を出す「場所」の選定方法を具体的な事例やデータを交えて解説します。

Web広告について、詳しく知りたい方はこちらのブログ記事「WEB広告とは?初心者でもわかる仕組みを徹底解説【2025年版】」もぜひご覧ください。


WEB広告を出す際、最初のステップでつまずきやすいのが「媒体選び」です。広告を“どこに出すか”によって、リーチできるユーザー層やコンバージョン率、広告費用対効果が大きく変わります。
しかし焦って出稿してしまうと、ターゲットとズレた場所に広告が配信されてしまい、成果が上がらず無駄な出費に終わってしまうこともあります。

広告媒体を選ぶ前に、まず確認しておきたいのが以下の3つのポイントです。

目的(ゴール)の明確化

  • 認知拡大を狙うのか
  • サイトへの集客か
  • 商品の購入・問い合わせなどのコンバージョンか

これにより選ぶべき媒体の性質が変わります。例えば「今すぐに購入してもらいたい」という場合と、「ブランドをまず知ってほしい」という場合ではアプローチが異なります。

ディッキー先生
ディッキー先生

もう大事なことは一番最初!!
ゴールに向かって最適に進める媒体を選ぶこと!!

ターゲットユーザーの明確化

広告は誰に届けるかが最重要です。性別、年齢層、地域、興味・関心など、ターゲット像を具体的に描きましょう。

たとえば20代女性に向けたコスメブランドであれば、InstagramやTikTokといったSNS広告が有効なケースが多くあります。総務省の調査(2024年発表)では、20代女性のTikTok利用率は約66%、Instagramは約76%というデータもあり、SNS広告の親和性が高いことが分かります。

予算・リソースの整理

媒体によってはクリック単価や出稿コスト、運用の手間が大きく異なります。たとえばGoogle広告では1クリックあたり数十円〜数百円の費用がかかりますが、TikTok広告などは動画制作にかかる工数も考慮しなければなりません。

<チェックポイントまとめ>

✔ 目的(認知・集客・購入など)を整理したか?
✔ ターゲット(年齢・性別・関心など)を具体化したか?
✔ 広告に使える予算と運用体制は十分か?

これらを明確にすることで、広告を「どこに出すべきか」の判断軸が整い、効果的な媒体選定が可能になります。

検索(リスティング広告/検索広告)

検索広告(リスティング広告)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、特定のキーワードで検索したユーザーに対して広告を表示する仕組みです。たとえば「東京 美容皮膚科」などで検索した際、上部に表示されるのが検索広告です。

主な媒体例:

  • Google広告(Google Ads)
  • Yahoo!広告(検索広告)

メリット:

  • ユーザーが「今」興味を持って検索しているタイミングにリーチできる
  • コンバージョン率が比較的高い(購入意欲が高いユーザーが多いため)
  • クリック課金制(CPC)なので無駄な費用が出にくい

注意点:

  • キーワードによってはクリック単価が非常に高額になる(例:不動産、保険分野で1クリック数千円以上のケースも)
  • 競合が多いと上位表示の難易度が上がる

活用事例:
ある都内の美容クリニックでは、「二重整形 東京」というキーワードでGoogle広告を出稿。月間約4,000クリック、CVR(コンバージョン率)7.2%という高い成果を上げました。

ディスプレイ広告(バナー広告・純広告)

ディスプレイ広告は、WEBサイトやアプリ上の広告枠に画像や動画などのビジュアル広告を表示する形式です。ユーザーが能動的に検索していないときにも訴求ができるため、潜在層へのリーチに効果的です。

主な媒体例:

  • Googleディスプレイネットワーク(GDN)
  • Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)
  • 各種ニュースサイトやポータルメディアの純広告枠

メリット:

  • 視覚的な訴求が可能(ブランドの雰囲気や印象を伝えやすい)
  • インプレッション数(表示回数)が多く、認知拡大に適している
  • リマーケティング(追跡広告)にも強い

注意点:

  • クリック率(CTR)は検索広告に比べて低め
  • ターゲティング精度により効果が大きく変動するため、運用の工夫が必要

活用事例:
ITベンチャー企業「A社」は、新サービスのローンチ時にGoogleのディスプレイネットワークを活用。動画バナー広告で認知を広げ、CTR0.9%、CVR1.5%を記録し、ブランド検索数が前月比2.3倍に上昇しました。

SNS広告(Facebook/Instagram/X/TikTokなど)

SNS広告は、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、TikTokなどのソーシャルメディア上に配信する広告です。ユーザーの興味関心・年齢・地域・行動履歴などをもとに、詳細なターゲティングが可能な点が大きな特長です。

主な媒体例:

  • Facebook広告(Instagramも一括管理)
  • TikTok広告(TikTok Ads Manager)
  • X広告(旧Twitter Ads)
  • LINE広告(LINE広告配信プラットフォーム)

メリット:

  • 精密なターゲティング設定が可能(属性・興味関心・フォロワーなど)
  • 画像や動画・カルーセル形式など多彩な表現でユーザーの感情に訴求できる
  • SNSならではの拡散効果も期待できる(特にTikTokはアルゴリズム依存が強い)

注意点:

  • エンゲージメント率(いいね・保存・コメントなど)重視の設計が求められる
  • 媒体ごとのクリエイティブ最適化が不可欠(TikTokとInstagramでは全く異なる傾向)

活用事例:
アパレルECブランド「B社」はInstagram広告を通じて20代女性に動画リール形式で新作紹介を実施。CPC約35円、CTR2.3%、ROASが520%を記録し、売上が前月比で1.7倍に増加しました(参考:SATORI Marketing Blog)。


その他の広告媒体(動画・音声・アフィリエイト・記事広告など)

近年では検索・SNSに限らず、さまざまなWEB広告の出稿先が存在します。それぞれに独自のメリットがあり、目的に応じて組み合わせると広告効果の最大化が図れます。

主な媒体と特徴:

・動画広告(YouTube/TikTok Adsなど)

  • 視覚と聴覚で訴求でき、認知・ブランディングに特化
  • YouTube TrueView広告は「スキップされない5秒間」に集中訴求が鍵

・音声広告(Spotify/Radikoなど)

  • 通勤・作業中の「ながら聞き」にリーチ
  • スマートスピーカー普及により今後市場拡大が期待される

・アフィリエイト広告

  • 成果報酬型。費用対効果が読みやすく、長期的にファン層を獲得しやすい

・記事広告・タイアップ広告

  • メディアやインフルエンサーを通じて信頼感を醸成
  • 口コミ型の訴求でCVR向上につながりやすい

活用事例:
動画広告では、健康食品「C社」がYouTubeのTrueView広告を用いてブランド認知を実施。視聴完了率42%、検索ボリュームが放映前後で約1.6倍となり、公式LPの訪問数が大きく伸びた事例があります。

広告を出す「場所」は、目的とターゲットの心理状態によって最適な選択が変わります。ここでは、ユーザーの購買行動プロセスを意識した媒体の選び方を解説します。

今すぐ客(顕在層)には検索広告が最適

顕在層とは、すでに商品やサービスに関心を持ち、比較・検討を進めているユーザー層です。この層には検索広告が最も効果的です。なぜなら、彼らはすでに「○○ 購入」「△△ 比較」「□□ 口コミ」など、目的意識の強いキーワードで検索しているためです。

おすすめ媒体:

  • Google広告(検索連動型)
  • Yahoo!広告(検索)

実際の活用例:
中古車販売「D社」では、「中古SUV 東京」というピンポイントなキーワードで広告を出稿。クリック率は約7%、問い合わせ率は3.1%と高い成果を上げています(出典:Marketing+One, 2023年広告事例)。

ポイント:

  • 「今すぐ欲しい」という行動意欲の高いユーザーを刈り取る
  • キーワード設計とLPの整合性がコンバージョン率に直結

潜在層・認知拡大にはディスプレイやSNS・動画広告を活用

一方で、まだニーズが顕在化していないユーザーには認知型の広告媒体が有効です。たとえば、商品を知らないユーザーにアプローチして認知を高めることで、将来的な購入行動に繋げることができます。

おすすめ媒体:

  • ディスプレイ広告(GDN/YDA)
  • Instagram・TikTokなどのSNS広告
  • YouTube動画広告
  • Spotifyなどの音声広告

事例:
化粧品ブランド「E社」はTikTok広告で“商品を知らない若年層”に向けて認知を図り、商品名の検索数がキャンペーン期間中に約2.8倍に上昇。フォロワー数も1ヶ月で1.4倍になったと報告されています(出典:TikTok for Business Japan)。

ポイント:

  • ターゲット属性に合った「いる場所」で接触する
  • クリエイティブによる印象形成が重要(感情訴求・共感性)

ここでは、実際の企業がどのようにWEB広告の出稿先を選定し、どのような成果を得たのかを具体的にご紹介します。理論だけでなく、実際の施策とその結果を見ることで、媒体選びのヒントが得られるはずです。

事例A:検索広告で「今すぐ客」を獲得した美容クリニックの成功例

都内にある美容クリニック「F社」では、二重整形や肌治療といったサービスを提供しています。来院予約数を増やしたいという目的から、Google検索広告を活用しました。

■ 実施内容:

  • キーワード:「二重整形 東京」「シミ取りレーザー 新宿」など、ニーズ顕在層を狙った検索ワードに絞って出稿
  • 地域・時間帯・性別・年齢などのターゲティングを細かく設定
  • LP(ランディングページ)には症例写真や価格例を明記

■ 結果:

  • 平均クリック率:5.6%
  • コンバージョン率(予約送信):6.8%
  • CPA(1件あたりの獲得単価):約4,500円

施策のポイントは、ユーザーが「いますぐ整形を検討している」タイミングにピンポイントで広告を出せたこと。特にGoogle広告のキーワードマッチタイプを活用し、「部分一致+絞り込み」で成果を安定化させました。

(出典:Marketing+One 美容業界のWEB広告活用事例, 2024)

事例B:SNS広告で若年層に認知を拡大したアパレルブランドの施策

若年層向けファッションブランド「G社」は、新作アパレルのプロモーション施策としてInstagram広告とTikTok広告を併用した認知拡大キャンペーンを展開しました。

■ 実施内容:

  • Instagram:ストーリーズ広告・リール動画で商品コーディネートを紹介
  • TikTok:インフルエンサーとのタイアップ投稿+ブランド公式アカウントからのUGC風動画配信
  • いずれも18~24歳女性を主ターゲットとし、都内在住ユーザーに限定配信

■ 結果:

  • TikTok再生回数:累計58万回
  • Instagramリール広告CTR:2.4%
  • ブランド公式アカウントのフォロワー数:キャンペーン前比で1.6倍
  • 商品ページへの流入:前月比+270%

短期間で若年層の「初回認知」を効果的に獲得し、同時にブランド検索数も大きく上昇したことで、将来の購買意欲喚起に繋がる基盤を作ることができました。

ディッキー先生
ディッキー先生

いいか、顕在層と潜在層を見極めろ。
顕在層には瞬間的にわかりやすい広告を、
潜在層には育てていく広告が必要なんだ。

どれだけ優れた広告媒体を選んでも、「運用」が適切でなければ効果は発揮されません。広告は“出して終わり”ではなく、“出してからが勝負”です。ここでは、成果を最大化するために押さえておくべき2つの重要なポイントをご紹介します。

ターゲット・目的・KPIの設計は「広告戦略の羅針盤」

広告出稿前に必ずやるべきなのが、目的の明確化と数値目標(KPI)の設定です。これにより、広告運用の方向性がぶれず、媒体ごとのパフォーマンスを適切に評価できるようになります。

<設計におけるチェックポイント>

  • ゴールは「購入」か「問い合わせ」か「資料請求」か?
  • 1件あたりの目標獲得単価(CPA)はいくらか?
  • 広告配信期間と検証期間はどれくらいか?

例:
化粧品EC「H社」では、広告の目的を「新規顧客の獲得」と明確に定義。ターゲットは「30代女性・乾燥肌・東京近郊」。KPIはCPA3,000円以内と設定し、実際の運用でCPA2,800円を維持することに成功しました。

媒体選定だけでなく、数値設計が明確であることが、無駄な出稿や曖昧な改善を防ぎます。

タグ設置・コンバージョン計測・リターゲティングの重要性

広告効果の可視化と改善に欠かせないのが、タグの設置と効果測定です。広告媒体ごとに提供されているトラッキングタグを自社サイトに設置することで、「どの広告から何件の成果が出たか」が正確に把握できます。

また、CV(コンバージョン)しなかったユーザーに再接触するリターゲティング広告も重要な運用施策の1つです。

<主なツール・設定例>

  • Googleタグマネージャー(GTM)
  • Metaピクセル(Facebook/Instagram用)
  • TikTokピクセル
  • Google広告のCVタグ・リマーケティングタグ

事例:
人材系メディアを運営する「I社」は、Google広告におけるタグ未設置の状態から、GTMとGoogle広告CVタグを導入。CV数の測定精度が向上し、以後のABテストや入札調整が可能となり、広告費用対効果(ROAS)が1.4倍に改善したと報告されています。

WEB広告は「どこに出すか」が成果を大きく左右します。検索・ディスプレイ・SNS・動画・音声など、媒体ごとに特性が異なるため、目的・ターゲット・予算を明確にしたうえで、適切な出稿先を選ぶことが成功の第一歩です。

また、運用においてはタグの設置やコンバージョン計測を怠らず、効果の可視化と改善を繰り返すことが重要です。広告出稿は「一発勝負」ではなく、「継続的なPDCA」が基本です。

もし現在、

  • 広告を出したけど効果が出ていない
  • どの媒体が自社に合うか判断できない
  • 具体的なKPI設計やタグ運用が不安

という悩みがあれば、まずは一度「目的」と「ターゲット像」を再整理してみてください。

あなたのサービスに本当に必要なのは、どの広告媒体なのか?

その答えは、目的とターゲットを明確にした先に、必ず見えてくるはずです。


次のアクション提案:

  • 自社の広告出稿目的を3行でメモしてみる
  • 今すぐGoogle広告やMeta広告の公式管理画面をチェックして、ターゲティング設定の仕組みを理解する
  • 無料のトライアル配信やテスト広告で小さく試し、成果を見ながら判断していく

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