2025年最新版|目的別に整理!WEB広告の種類と活用法を一挙解説

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近年、デジタルマーケティングの主軸として「WEB広告」の活用はますます重要性を増しています。総務省の「通信利用動向調査」(令和5年度)によると、日本国内のインターネット広告費は年々増加しており、2024年には3兆円を超える市場規模に達しました。中小企業から大手企業まで、あらゆる業種で導入が進んでいる背景には、少額でも始められる手軽さ高いターゲティング精度が挙げられます。

しかし一方で、WEB広告には数多くの「種類」が存在し、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?本記事では、そんな疑問に応えるべく、WEB広告の基本的な知識から主要な種類とその特徴、目的に応じた選び方までを、わかりやすく解説していきます。

Web広告について、詳しく知りたい方はこちらのブログ記事「WEB広告とは?初心者でもわかる仕組みを徹底解説【2025年版】」もぜひご覧ください。


WEB広告の定義

WEB広告とは、インターネット上のメディアやプラットフォームに配信される広告全般を指します。検索エンジンやSNS、動画配信サービス、ニュースサイト、ブログ、アプリなど、私たちが日常的に利用するオンラインメディアに掲載される広告が対象です。

テレビや新聞などの「マス広告」と異なり、ユーザーの行動履歴や属性に基づいて配信ターゲットを細かく設定できるのが特徴です。これにより、広告費を最小限に抑えつつ、必要なユーザー層にだけリーチすることが可能となります。

国内市場の成長背景

株式会社電通の「日本の広告費 2024年版」によると、インターネット広告費は2023年に3兆3306億円を突破し、テレビメディア広告(1兆6926億円)の約2倍に達しました。このようにWEB広告は、企業のマーケティング活動の中心的な手段として確固たる地位を築いています。

特に伸びているのは「動画広告」と「SNS広告」です。YouTubeやInstagram、TikTokといった動画・SNSプラットフォームの利用者数増加に伴い、ユーザーとの接点を重視する企業がこの分野への投資を加速させています。

WEB広告の基本的な特徴

WEB広告の主な特徴は以下のとおりです。

  • ターゲティング精度が高い:年齢、性別、地域、興味関心などで配信先を細かく指定可能
  • 費用が柔軟:少額から開始可能。クリックや成果に応じて費用が発生する成果報酬型も主流
  • 配信結果の可視化:インプレッション数やクリック率(CTR)、コンバージョン率(CVR)など、成果を即時に確認・改善できる
  • 目的に応じた多様な手法が存在:リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告、アフィリエイトなど、広告種類が豊富

オフライン広告との違い

オフライン(例:新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)との最大の違いは、効果測定がしやすい点にあります。従来の広告では、「どれだけの人に見られたか」「どの広告が反響を生んだのか」を定量的に把握するのが困難でした。しかしWEB広告では、ユーザーの行動を細かくトラッキングできるため、PDCAを回しながら成果を最大化していくことができます。

WEB広告にはさまざまな手法がありますが、ここでは実務で頻繁に使われる代表的な広告種類を7つに分類し、それぞれの特徴を詳しく解説します。

リスティング広告(検索連動型広告)

GoogleやYahoo!の検索結果ページに表示される広告で、ユーザーが入力した「キーワード」に連動して広告が出るのが特徴です。

特徴

  • 顕在層向け(=今まさに欲しい・調べている層)
  • 「CPC(クリック課金型)」が基本で、費用対効果を管理しやすい

費用目安

  • 業界やキーワードにより差があるが、1クリックあたり50円〜500円程度

メリット

  • 購買意欲が高い層にアプローチできる
  • 広告文・キーワードごとの効果測定が容易

デメリット

  • 人気キーワードは単価が高騰しやすい
  • 運用スキルが必要

活用事例
人材系大手「リクルート」は、転職希望者向けに「転職+地域名」や「求人+業界名」の検索連動広告を多数展開しており、求職者の行動を狙い撃ちしています。


ディスプレイ広告(バナー広告・アドネットワーク)

Webサイトやアプリの広告枠に表示されるバナー画像形式の広告。Googleディスプレイネットワーク(GDN)やYahoo!ディスプレイ広告が有名です。

特徴

  • 潜在層へのリーチに強み
  • 画像・動画などのビジュアル訴求が可能

費用目安

  • 1インプレッションあたり1〜3円、クリック単価は10円〜数百円

メリット

  • 認知獲得やブランドイメージ向上に効果的
  • 配信面が非常に多く、広範囲にリーチ可能

デメリット

  • コンバージョン率はやや低め
  • ユーザーの無視・スルー率も高い傾向あり

活用事例
自動車メーカーのトヨタは新型車発売時にGDNを活用し、動画形式のディスプレイ広告で潜在顧客へ情報を訴求しています。


純広告(メディア買い取り型)

特定のメディアサイトの広告枠を期間・面ごとに定額で買い取るタイプ。Yahoo! JAPANやニュースポータル、業界特化メディアなどで見られます。

特徴

  • 枠の買い切り制(CPM、月額)

費用目安

  • 10万円〜数百万円/月(媒体・枠による)

メリット

  • ブランディングに最適
  • 高トラフィック媒体に掲載されやすい

デメリット

  • 初期費用が高い
  • 費用対効果が見えにくい

活用事例
アパレルブランド「ユニクロ」はYahoo! JAPANのトップビジュアル枠を使った純広告キャンペーンで、キャンペーン開始日のPVを10倍に押し上げました。


アフィリエイト広告(成果報酬型)

成果が発生したときにのみ報酬が発生する「成果報酬型」の広告。ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を介して配信されます。

特徴

  • 成果(商品購入・資料請求)発生で報酬支払い

費用目安

  • 商品単価や業界により変動(例:1件購入あたり500円〜5,000円)

メリット

  • 無駄な広告費が発生しない
  • 多くのメディアに展開可能

デメリット

  • ASP手数料がかかる
  • 自社ブランドを守る審査が必要

活用事例
楽天市場では、登録ユーザーによるアフィリエイト経由の購入が全体売上の約1割を占めるとされており、個人メディア経由での集客を強化しています。


リターゲティング広告(リマーケティング)

過去に自社サイトを訪問したユーザーに対して、追跡的に広告を配信する手法です。

特徴

  • 離脱ユーザーへの再アプローチ
  • GDNやMeta広告で実施可能

費用目安

  • クリック単価:30円〜150円程度

メリット

  • 興味を持った層に再訴求できる
  • コンバージョン率が高い

デメリット

  • 設定の複雑さ、しつこさによる逆効果の懸念

活用事例
ECサイト「ZOZOTOWN」では、カートに入れたまま離脱したユーザーに対して、商品再表示広告を出し、購入率を大幅に改善しています。


SNS広告(Facebook・Instagram・X・LINE)

各SNSプラットフォームに配信される広告で、ユーザーの属性や行動履歴をもとに、精緻なターゲティングが可能です。

特徴

  • 拡散力と親和性が高い
  • 配信形式は画像・動画・ストーリーズなど多彩

費用目安

  • CPC:30円〜200円程度/CPM:500円〜1,000円

メリット

  • ターゲティング精度が高い
  • 若年層への接触に強みあり

デメリット

  • 広告感を出しすぎるとスルーされやすい
  • 炎上リスクへの配慮が必要

活用事例
LINE公式アカウント×LINE広告の組み合わせで、「資生堂」はキャンペーン認知とLINE友だち追加を同時に増加させることに成功しています。


ネイティブ広告・タイアップ広告

メディアの記事やコンテンツの中に自然に溶け込む形式の広告。NewsPicksやSmartNews、日経電子版などで広く活用されています。

特徴

  • 広告臭を抑えたストーリー仕立ての訴求

費用目安

  • 記事制作+広告費=50〜200万円程度

メリット

  • 読了率・滞在時間が長く、ブランド浸透に有効
  • ユーザーの抵抗感が少ない

デメリット

  • 効果測定が難しいケースも
  • 制作に時間と工数がかかる

活用事例
「Sansan」は日経電子版のタイアップ記事広告でビジネス層への信頼感を醸成し、営業リード獲得数を3倍にした事例があります。

WEB広告を活用する際、最も重要なのは「何のために広告を出すのか」という目的の明確化です。同じ広告でも、認知度向上と売上獲得では選ぶべき種類が大きく異なります。

ここでは「認知」「検討」「購入・獲得」という3つの段階に分けて、それぞれに適した広告手法をご紹介します。

ディッキー先生
ディッキー先生

いいか。何度も言ってるよな?
目的!それを達成するための最適な手段を選ぶんだ!

認知拡大を目的とする場合

ブランドの存在を広く知ってもらいたい段階では、リーチ力印象形成力の高い広告が有効です。

  • ディスプレイ広告(GDN/YDN)
  • 動画広告(YouTube、TikTok)
  • 純広告(Yahoo!ブランドパネルなど)
  • SNS広告(LINE・Instagram等のタイムライン配信)
  • ネイティブ広告(記事型)

おすすめの業種:アパレル、食品、エンタメ、スタートアップなど


検討促進(比較・理解)を目的とする場合

サービスや商品の詳細を理解してもらい、興味を深めてもらいたい段階です。比較検討の材料を提供できる広告が効果的です。

  • ネイティブ広告・タイアップ記事
  • SNS広告(カルーセル形式や動画)
  • アフィリエイト広告(レビュー型メディア活用)
  • 動画広告(機能紹介・ユーザー事例)

おすすめの業種:ITサービス、保険、教育、BtoB系商材


購入・問い合わせ獲得を目的とする場合

最終的な成果(CV)を狙う段階では、顕在ニーズに対して訴求できる広告が必要です。

  • リスティング広告(検索連動型)
  • リターゲティング広告
  • アフィリエイト広告
  • SNS広告(クリック誘導重視)

おすすめの業種:EC、転職、不動産、金融、各種申し込み系


目的適した広告手法特徴
認知ディスプレイ・動画・SNS・純広告広い層へ短期間でリーチできる
検討ネイティブ・アフィリエイト・SNS理解・比較を深める中間フェーズに強い
獲得リスティング・リターゲティング・SNS成果重視。CVが明確な広告に適している

このように、広告の目的によって選ぶべき手法は変わってきます。費用や配信ターゲットだけでなく、**自社のファネル戦略における「広告の役割」**をしっかり見極めることが成功のカギとなります。

WEB広告は「出稿するだけ」では効果が出ません。成果を出すためには、戦略的な導入ステップ継続的な改善運用が不可欠です。以下の流れに沿って、広告設計を進めましょう。

ステップ① 目的とKPIを明確にする

  • 認知なのか、獲得なのか、目的をまずは言語化
  • そのうえで、クリック率(CTR)・コンバージョン率(CVR)・CPA(顧客獲得単価)などの指標を設定します

ステップ② ターゲットと媒体を選定

  • ターゲットの年齢、性別、興味関心、購買タイミングを想定
  • 媒体はGoogle、Yahoo!、Instagram、YouTube、LINEなどから選択

ステップ③ 広告クリエイティブを作成

  • 画像・動画・テキストなど、広告のフォーマットに応じて訴求内容を整理
  • 見出し、CTA(行動喚起)、視認性が鍵になります

ステップ④ 配信・分析・改善

  • 配信後は、定期的にレポートを確認しながら改善(A/Bテスト含む)
  • 最初は少額でテスト→勝ちパターンに集中が王道

成功事例

BtoB向けクラウドサービスを展開している企業は、初期費用を抑えてリスティング広告からスタートし、反応の良いキーワードに集中。CVR改善とCPA最適化を繰り返すことで、広告ROI(投資収益率)を1.5倍に引き上げています。

ディッキー先生
ディッキー先生

WEB広告について、少し分かってもらえたかな?
まだまだ、深堀していくから、しっかりチェックしてくれよー!

WEB広告には目的に応じて多彩な種類があり、適切な手法を選ぶことが成果の分かれ道になります。
本記事を通じて、「認知を広げたい」「成果を獲得したい」など、自社のフェーズに合った広告戦略を見つけられたのではないでしょうか?

まずは小規模な広告出稿からテストを行い、数字を見ながら徐々に最適化していくのが成功への近道です。もし、「どの広告から始めるべきか迷っている」「社内にノウハウがない」といった悩みがある方は、ぜひプロに相談してみてください。

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